通信No.78
熊本いのちの電話の広報誌「通信」78号を発行しました。 年初の能登半島地震によせて、矢田部医師に災害時のセルフメンタルケアについて寄稿をいただきました。リラックスを心がけることや、やらない方がよいことなど具体的に示して下さっています。
また、2月25日には高橋祥友先生をお招きし、自殺予防公開講演会「自殺予防の基礎知識」を開催しました。 講演会のポイントを分かりやすくまとめた抄録を掲載しています。すぐにでも参考になる内容です。
ぜひご一読ください。
以下、記事の内容(抜粋)をご紹介いたします。
全文をご覧になられたい方は、こちらへ…(PDF/データ圧縮版:6.7MB)
巻頭言
能登半島地震によせて
医療法人言愛会玉名病院
矢田部 裕介
能登半島地震で被災された皆さまに心よりお見舞い中し上げます。
まさに、日の衝撃でした。私の知る限り、この規模の災害が完日に起こった前例はありません。日は暦の上で最も縁起が良いとされる日です。しかも、2024年1月1日は天赦日(天がすべての罪を許すという最上の吉日)と一粒万倍日 (努力や書行が万倍になって報われる日)が重なる最強開運日とされていました。その日に震度7の大地震です。ゲン担ぎなんて意味ないよ、と嘲笑われた気分です。被害規模はまだ未確定ですが(本稿執筆時点)、既に200人を超す災書直接死が確認されています。熊本地震の直接死が50人でした。今回の能登半島地震の被害の大きさがどれほどのものか、熊本地震を経験した私たちだからこそ想像がつきます。
(中略)
まず、日頃よりもリラックスを心掛けます。これには趣味などの楽しいと感じることに取り組むのが手っ取り早いです。家族や友だちと雑談して気を紛らわせてもいいかと思います。軽い運動でリフレッシュし、淡々とスケジュールをこなし、自己コントロール感を高めるようにします。災害関連ニュースの「ながら見」はやめます。ネットニュースのチェックも必要最小限にした方がいいでしょう。アルコールやタバコの量が増えがちなので気をつけましょう。私自身はネットニュースのチェックがやめられませんし、タバコの量が増えてしまいました。できることを無理なくやれればそれでいいと思っています。
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