通信No.68
「通信No.68」をお届けします。以下、記事の内容(抜粋)をご紹介いたします。
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特集
熊本こころのケアセンター
センター長 矢田部 裕介氏
1.災害がもたらす心の変化
この数年、日本中で災害が頻発しています。熊本県では、平成28年熊本地震に続き、令和2年7月豪雨に見舞われました。加えて、世界をコロナ禍が席巻しています。コロナ禍のような感染症パンデミックは特殊災害に分類されます。ゆえに、私たちも含めて、世界規模かつ現在進行形で被災している状況と言えます。そして、自然災害、特殊災害を問わず、災害時には多くの方が心の不調を来します。
被災による住環境の変化や生活再建問題、家庭問題など、複数のストレッサーがのしかかることにより、ストレス反応がみられます(図1)。また、災害に伴う恐怖体験は心に傷を残し、トラウマ反応が出ることもあります(図2)。これらの心理反応によって眠れなくなったり、食欲が落ちたりすることもあれば、気分が滅入ったり、イライラしたりすることもあります。災害時にみられるこれらの心理反応は「心の不健康状態」や「異常な事態に対する正常な反応」と呼ばれ、必ずしも心の病ではありません。心の自然回復力(レジリエンス)を高めるようなセルフケアが効果的なので、慌てず適切な対処を心掛けましょう。
(中略)・・続きは、こちらへ…